不眠症に対する鍼灸とセルフケア

近年増えている不眠について東洋医学的な考えやセルフケア、当院の患者さんへの処置をお話ししたいと思います。

まず不眠症というのは、症状によって大きく4つに分類されます。

  1. 入眠障害(入眠30分~1時間以上かかる)
  2. 中途覚醒(入眠した後、翌日起床するまでの間に何度も目が覚める)
  3. 早期覚醒(本人が望む時刻の2時間以上前に覚醒し、その後再入眠できない)
  4. 熟眠障害(睡眠時間は十分であるにも関わらず深く眠った感覚が得られない)

この不眠という状態は、東洋医学的には「頭に血がのぼった状態」と考えられています。

現代人はテレビや携帯、パソコンなどの電子機器を見る時間が長いため、目や頭を酷使せざるを得ない状況です。つまり、不眠というのは「そのとき頭部に集まった血液が入眠する時間まで滞っていること」が原因なのです。たとえ眠れたとしても眠りは浅く、睡眠の質は決してよくありません。

鍼灸をうけると上半身と下半身の血流が整います。血流が整うと血液が全身を巡るため、深い眠りにつくことができるのです。当院の患者様の中にも、不眠で夜中の1時~2時に目覚めていたのが、鍼灸をうけてからは朝方までぐっすり眠れるようになったという人がいます。

また、不眠が原因で首や肩のコリがひどいという人には、あえて弱めの刺激で筋肉を緩めていきます。刺激が強すぎると余計に頭に血がのぼってしまうからです。場合によっては、不眠がひどくなってしまうかもしれません。弱めの刺激で筋肉を緩めて血流を改善し、頭に滞っていた血液も引き下ろすようにアプローチしていきます。ただし、不眠が改善されるまでの期間には個人差があります。

そして、当院では鍼灸の施術に加えて、自宅でできるセルフケアでも頭にのぼった血液を引き下ろすようにします。
セルフケアとして最初に勧めているのは「足元を温めること」。例えば、足湯や半身浴をすることで、頭にのぼった血液を引き下ろすことができます。

また、自宅でお灸をしてもらうこともあります。安全にお灸をしていただけるように、患者様には手順や注意点をお伝えした上で「三陰交(さんいんこう)」と「足三里(あしさんり)」といった血行改善に効果的なツボをご紹介します。

時には家族でお灸をしてもらうこともあります。お灸によって家庭内に新たなコミュニケーションが生まれるからです。「自分でお灸ができるか不安」「家族で不眠や肩こりに悩まされている」といった方は、お気軽に守山鍼灸整骨院にお問い合わせください。